映画を観た寸評を掲載

映画寸評|感じた事をそのままに

映画を見て感じた事を思いのままに綴っています。個人的な感想ですのでご容赦くださいね^^

荒野の七人|ユル・ブリンナーはかっこいいのである

035971『荒野の七人』(米1960年)は黒澤明監督の名作『七人の侍』(1954年)のリメイクです。
原作の素晴らしさについては置いておきます、だって黒澤さん苦手なんだもの。
侍と百姓の物語を、西部のガンマンとメキシコの農民に置き換えた本作は、単独で見ても十分おもしろいです。

 

原作と同じく、農民の窮状を見かねた七人のガンマンが村を守るために戦う話。
そのままっぽいのは主役のクリスぐらいで、それでも相当若い。
全体にアメリカらしいカラリと晴れた感があります。

 

一番好きだったのはハリー・ラックという金儲け大好きなガンマン。
とにかく村は貧乏で、クリスはじめ他の6人は義に感じて参加したんだといっても信じない。
どこかに儲け話を隠してると信じて、最初にやられてしまいます。

 

その時にクリスが言うんですよ、「村の裏山に金鉱があるんだ」って。

 

「やっぱりな、俺の睨んだ通りだったぜ」が最期のセリフなんですが、うん、この人好きでした。

 

他にもいいセリフといいキャラが揃っていて、娯楽西部劇の傑作になってます。
もちろん『七人の侍』あっての作品ではあります。
けれど原作のウェットさが無い分、観やすいなあとも思うのです。

 

『ウエストワールド』(1973年)にユル・ブリンナーがクリスの格好で出演してたりします。
それくらい愛された西部劇なわけです。

天井桟敷の人々|フランス映画が濃縮されてる

000097『天井桟敷の人々』(仏1945年)といえば、フランス映画の最高傑作に推す人も多い名作であります。
実際名作です、間違いなく。

 

映画館で初めて観たあと、とにかく打ちのめされてしまいました。
懐かしの名画座で、2本立てのもう1本を観る気がなくなってしまったのを憶えています。

 

パリの猥雑な犯罪大通りを舞台に、1人の美しい女性と4人の男達が紡ぐ物語。
まず女主人公のガランスが素晴らしいです。
アルレッティという女優さんなんですが、この時47歳!
美しいだけでなく、どことなく誇り高い品があって、何より匂うような色気がすごかった。

 

そりゃ男連中が惚れこんだり取りあったりするよなーと納得してしまいます。

 

ガランスを愛する男達、1人はパントマイム芸人、1人は役者、1人は無頼な詩人、1人は貴族。
貴族以外の3人は実在の人物がモデルになっています。
それぞれにまたいろいろあるんですが、要するに恋と人生についての映画です。

 

フランスという国のエスプリとエッセンスを見事にまとめて、ああ人生だなあと思わせてくれるんですよ。
この映画が製作された頃、フランスはドイツに占領されてました。

 

でも戦争とかそんな話はちらりとも出てきません。
フランス映画人の心意気がつまった、誇り高きフランス映画でもあると思います。

風と共に去りぬ|絢爛豪華を映画にするとこうなる

396701映画をもし人にたとえて、王者を1人選ぶとしたら。
『風と共に去りぬ』(米1939年)しか浮かばない人は少なくないと信じます。

 

それくらいすごい映画だったんだよ。

 

もちろん原作ありきではあるけれど、あの大画面をあの色彩とセットと衣装で埋め尽くした作品を、王者と評さずになんとする。
主人公は炎のようなスカーレット・オハラ、同じく炎のようなレット・バトラー。
2人を中心に、南北戦争を挟んだアメリカ南部の豪奢と崩壊が描かれます。。
原作はすごく長いんだけど、映画では無理なくまとめて、それでも3時間42分。
それが長いとまったく感じさせない映画でもあります。

 

何がすごいって、これ第2次大戦中に製作されてるんですよ。
戦時中にこれを観た人はみんな、「こんな映画作ってる国と戦争しちゃヤバイ」って思ったそうです。

 

ストーリーはスカーレットが炎のように突き進んで生きていく話なんだけど、とにかく気性が激しいのよ、この人。
そうして悲しいことに、愚かでもあるんだな、人間的に。
スカーレット役はイギリス人のヴィヴィアン・リーで、最初はイギリス人に南部の役はうんぬん言われたらしい。

 

でも見事すぎるハマり役で、アカデミー主演女優賞をもらいました。
アカデミー賞取ればいい映画ってわけではないけど、9部門制覇したのも当然の作品です。

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